ズボラだからちょっとずつ

超ズボラ、虚弱体質、豆腐メンタルが故に気づいたことを文章に。

物が多かった小さい頃のトラウマ

 

私が日常生活でついイライラしてしまう場面。

 

それは、物を探している時です。

 

探している物がちょっとでも見つからないと、恐怖に近い不安感と、イライラに襲われます。

 

 

ふと、いったい自分はなぜこんなにイライラしてしまうのか不思議になり、考えてみました。

 

すると、小さい頃の事を思い出したのです。

 

 

 

小さい頃、私は千葉の田舎の方で暮らしていました。

 

田舎だったので、住んでいる家も広くて、5LDK。

 

なのに自分の部屋はありませんでした。

 

 

私の両親はとにかく持ち物が多く、2部屋はジャングルのような物置になっていました。

 

その他の部屋は全て共用です。

 

自分専用の部屋がないので、自分の持ち物は色んな部屋に分かれています。

 

当然、自分の持ち物をうまく管理する事ができませんでした。

 

 

学校で必要なプリントや教科書、道具などをすぐなくしてしまいます。

 

その度に母にひどく怒られ、泣きながら家中を探すのです。

 

 

本やプリントがなければ、家中の本棚を端から探さなければなりません。

 

外から見るだけでは間に挟まっていて見えなかった、なんてこともあるので、

 

端から本を引っ張り出しては、探し、戻す作業をしなければなりません。

 

 

必要な道具がなければ、家中の収納の中を探さなければいけません。

 

全ての部屋が共用なので、誰がどこに物をしまうのかわからないからです。

 

探している物が、クローゼットの一番上の奥の方の箱の中なんてこともありました。

 

 

探し物が見つかるまでに何時間もかかったり、夜中まで探すこともたびたびありました。

 

しかし見つかれば良い方で、見つからないこともあります。

 

そうすると、今度は学校で怒られることになります。

 

提出物が期限に提出できなかったり、自分だけ必要な道具がなかったり。

 

とても悲しい思いをしなければなりません。

 

 

この小さい頃の思い出が、トラウマのようになって、

 

今でも必要な物を探さなければいけないと、不安感とイライラに襲われるのだと思います。

 

 

幸い、今は部屋も少なく小さいですし、

 

私も夫も一人暮らし時代に何回か引越しを経験し、物を捨ててきたので、

 

今住んでいるところに引っ越してきたときも、2トントラックに二人の荷物を全て納めることができました。

 

物が少ないので、探し物を見つけるのにそんなに時間はかかりません。

 

 

しかし、持ち物がカテゴリー分けされていなかったり、

 

必要な場所の近くになかったりすることがあるので、

 

イライラを減らすためにも、もう少し改善したいと思います。

 

 

持ち物が多かった両親ですが、

 

その後何回か引越しをしなければなりませんでした。

 

引越しなんて考えられない量の荷物です。

 

両親は一体どうしたかというと、なんと田舎の家をそのままにして、

 

必要な物だけを持って引越しをしたのです。

 

田舎の家は誰も住んでいない、大きな物置場所になりました。

 

 

数年前に、やっと売却するということで、

 

母は遠くから何度も通って、

 

片付けと引越し作業をしなければなりませんでした。

 

 

私も必要な物を取りに来いと言われましたが、

 

およそ10年は必要のなかった物です。

 

ほとんど見ずに処分しました。

 

 

ほとんどいらない物のために家を持ち、

 

多大な労力とお金をかけてきたのです。

 

なんて無駄なことなんでしょうか。

 

 

先日、親戚の結婚式の前に、

 

お腹が大きいので着れる服がないと母に相談すると、

 

母が若い頃に着ていたドレスが送られてきました。

 

40年前のドレスです。

 

到底着れるようなデザインではありませんでした。

 

母がまだ沢山のものを持ち続けている事がわかり、

 

なんだか悲しい気持ちになりました。

 

 

物を長く大切にするのは大事なことだと思います。

 

でも、使わない物や自分に必要ない物を、

 

多大な労力とお金と精神力をかけて持っていることに、

 

一体どんな意味があるのでしょうか。

 

 

私も生まれてくる子供に、同じような悲しい思いをさせないように、

 

もう少し物を減らすために、断捨離を始めようと思います。